あがまちインタビュー(1)

県外から訪れた大学生2人が、阿賀町とそこに住む人の魅力を探ろうと、黎明学舎のスタッフと町に住む方にインタビューする企画を全4回でお届けします。

今回阿賀町に来てくれたのは、この2人。

大津和音(おおつかずね)<写真左>

1997年生まれ、山形県山形市出身。立教大学文学部英米文学専修在学中。

1年休学中に半年間イギリスとデンマークに留学。その時初めて海が近い場所で生活して、本来の自分のペースのようなものを取り戻す。最近興味があることは、生き物。本を読むこと、手を動かして作ることが好き。

原田睦希(はらだむつね)<写真右>

1998年生まれ、大阪府出身。奈良女子大学文学部在籍。心理学を学ぶ。2020年1月から半年間デンマークの教育機関であるフォルケホイスコーレで過ごし、多様な人と生活を共にすること、自己と他者との対話の中からさまざまな学びを得る。人を受容し、個性が発揮される場づくりに関心がある。写真やイラスト、ダンスなど表現することが好き。人との多様な関係性の構築が一生のテーマ。



きっかけは、オンラインイベントで知り合った黎明学舎塾長・西田さんに「遊びに来たら」と言って頂いたのが始まりでした。久々に山形で暮らす中で、地方から地方に移動した時に自分がどう感じるか気になった和音と、場づくりの実践者の話に興味があった睦希。それぞれに期待を胸に抱きつつ、全くの予測不可能なまま訪れた阿賀町。観光に加え、思いがけずインタビューすることになり濃い四日間を過ごすことができました。


まず一人目は、黎明学舎スタッフの丹羽貴一さん。地域おこし協力隊として阿賀町にやってきて、今年で4年目。穏やかな笑顔で、この町の魅力や関わってきた黎明学舎についての思いを聞かせて下さいました。


ー阿賀町に住んで4年目。ここでの生活はどうですか?

同じ区に住んでいる人が親切にしてくれて、お祭りに誘ってくれたり、役場の人がお米をくれたり、雪が降ったら大丈夫か、と声をかけてくれる。親戚が増えたような感覚で心強い。仕事以外の面でもよく気にかけてくれます。

あと、阿賀町に外から来る人が多くなったタイミングで、町の人が鮎釣り、山で朝活コーヒーなどの企画を一緒にやってくれたり。そういう時に、仕事の時とはまた違う顔を見せてくれます。色々な活動を通して、仕事だけではなく人としての顔が見えてくる。

町ならではの遊び方、四季折々の楽しみ方を知ってるプロがいます。


ー丹羽さん自身がこの町に来て変わった部分はありますか?

もともとどちらかというと受け身で、自分から何かやろうというタイプではありませんでした。でもこの町にいると、巻き込まれて中心になっていくように感じます。学校紹介の動画制作を任されて進めるうちに、自分で町紹介の動画を作りたいってなったり。

これをやりたいっていうものがある人は、協力してくれる人や資源が豊富にあるし、何もなくても巻き込まれて、いつの間にか自分がやる状況になったり。でもそれがいいきっかけになったりする。前の塾長の知り合いが音楽をやっている人で。その人に誘われて河原でセッションしたり、新潟でライブするようになったり。音楽がもともと好きで、趣味でピアノやドラムを続けていたら、たまたま阿賀町で出会って、広がって。


ー素敵ですね!普段生徒と接していて、どんなことが記憶に残っていますか?

生徒が及川さん(同じく黎明学舎スタッフ)と話した後に「めっちゃ楽しいっす。早く明日まとめてやりたいっす。」と生徒もプロジェクトに巻き込まれて、やるうちに楽しくなって浸っていって、主体性が生まれていくのを見たとき。初めは受け身でも、やっていくうちにやりたいが見つかる。学校とはまた違って、黎明学舎にはいろんなやり方でやらせてくれる環境があると思います。

ー黎明学舎はどんな場所だと思いますか?

黎明学舎は、生徒自身がどう過ごすか決められる場所です。部活のような感じでここを居場所にしたり、課題や試験対策をする生徒、プロジェクトをやってみるなど。基本は学習支援ですが、色々な活かし方があります。外からいろんな人が来るからこそ、勉強、部活、趣味以外にもう一つ選択肢がある。スタッフもその生徒にとって合うものは分からないので、一緒に手探りで試行錯誤できる場所だと思います。阿賀町のレストランで、お菓子のメニューを開発する「発酵キッチンプロジェクト」を通じて、こちらが予想もしなかったとてもいいメニューを考えてくれる子がいたりして、こっちが驚かされることもあります。


ー地域みらい留学生としてくる生徒たちをどんな思いで受け入れますか?

目指しているのは、生徒が「きてよかった」と思える居場所。心理的安全があって、ここにいても大丈夫だな、と安心できること。何を言っても笑われないとか、まわりの目を気にせず、自分の興味のあることをやってみることができるとか。きちんと自分の居場所ができてこそ、その人らしい暮らしと学びができる、と考えています。実家が増えるような、第二の故郷のような感覚が生まれたら嬉しいです。


~~~ここまでインタビュー


遮るものがない。この町に来て、一番最初に感じたことです。それは風景だけではなくて、この町に住んでいる人、黎明学舎の人たちが作りあげようとしている未来が見え隠れしているのかもしれません。地域みらい留学生は、これから阿賀町でどんな人に出会って、どんな自分に出会うのでしょうか。丹羽さんのお気に入りの場所は、麒麟山公園と川べり。町に大きく横たわる川の流れは、今日も止まらず流れ続けています。(和音)

阿賀黎明高校 高校魅力化プロジェクト

新潟県初の試みとして、平成28年に発足した高校魅力化プロジェクト。 阿賀黎明高校で学ぶ生徒のために阿賀町が支援し運営する公営塾「黎明学舎」に加え、令和3年度から教育留学生の受け入れを開始。

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